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フライング・コップっていうおバカ番組を知ってますか?

知ってる人はよく知ってるでしょう、レスリー・ニールセン主演のフライング・コップ!
これって日本じゃテレビで放送はされていないんですよね。
でも今回、僕がこの作品大好きなのでちょっと語っちゃいます。

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フライング・コップはアノ映画のTV版

そう、フライング・コップは日本でも有名な映画、裸の銃を持つ男のTV版です。
こっちのほうが元ネタというわけで、つまり刑事・警察モノというよりはコメディです。
原題は「POLICE SQUAD!」で、裸の銃を持つ男のタイトルにもこの表記が出てきますよね。

フライング・コップっていう邦題は、レスリー・ニールセンのフライング・ハイから来てますよ。

一見シビアな殺人事件を捜査する感があるのにやってることや犯人の行動などが頓珍漢だったりと、全くバカバカしい展開なんですが、30分ものだから映画に比べてコンパクトにまとまっています。

撃たれた被害者がすぐには倒れず、もがきながらゆっくり表情を歪めてスローモーションさながらに倒れ込んでいったり、もうひとり、やはり仕事の途中で撃たれた被害者は、もがきながらも仕事をやり遂げて息を引き取るなど、ワハハハではなくクククッと笑ってしまうシーンが多いですね。

でも6話しか制作されなかったようで、僕はむかしレンタルビデオで見ました。
今だとDVDで見ることができますが、ビデオともに日本語吹き替えはありません。字幕です。

主人公はもちろんレスリー・ニールセンのフランク・ドレビン警部補。

毎回登場シーンで
「My name is Sergeant Frank Drebin, Detective Lieutenant Police Squad. (私はフランク・ドレビン巡査部長。ポリススクワッドの警部補だ)」
というややこしいモノローグが入ります。

そのたびに巡査部長か警部補かどっちやねん!と思っていましたが、字幕もはじめの頃は巡査部長、後に警部補となっていました。…迷ったんですね。

映画版でジョージ・ケネディが演じていたドレビンの上司のエドをアラン・ノースが、そしてドレビンの相棒ノーバーグ刑事を、スパイ大作戦のウィリーを演じていたピーター・ルーパスがやっています。
映画版でO.J.シンプソンがやっていたのがノードバーグ刑事と、非常に名前が似ているのでおそらく同じ役どころなんでしょうね。

そして鑑識のオルソンさんを、映画版と同じエド・ウィリアムズが演じています。

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フライング・コップの面白いところ

この番組の見どころと言ったら…まあ、話の内容もバカバカしくて面白いんですけどね。
僕はやっぱりオープニングとエンディングをまず楽しんでもらいたいと思いますね。
そう、オープニングでいきなりとばしまくるんですよ!

始まりは映画版と同じくパトカーのサイレンが街を走っていく場面で、そこでタイトルコールがあります。

原題→POLICE SQUAD!の下に小さく in color と出ます。ちゃんとタイトルコールも、「ポリススクワッド!インカラー」と言うんですが…

解説します。1960年代に入ってカラー放送が開始されましたが、テレビそのものはまだ白黒(モノクロ)が多くてカラーの番組をしててもわからないって頃があったんですね。
なのでこの頃の番組って、タイトルのあとにカラー放送ですよというのを知らせる in color と言う文字とコールがついていました。

…フライング・コップは80年代の番組ですよ。

タイトルのあと「starring Leslie Nielsen(主演・レスリー・ニールセン)」とナレーションとテロップが出て、レスリー・ニールセンが拳銃を撃ちます。ココはかっこいい!
でも…

その後「also starring Alan North(共演・アラン・ノース)」と出て、警察署内で銃撃を受けたアラン・ノースが撃ち返す!

さらにその後「Rex Hamilton as Abraham Lincoln(アブラハム・リンカーンのレックス・ハミルトン)」と出て、劇場で観劇中の初代大統領リンカーンが背後から撃たれます。
有名な暗殺シーンですね…でも、リンカーンが振り返って撃ち返します!
え〜、ちなみにこのレックス・ハミルトン氏は劇中には全く登場しません…

そして毎回変わるのが、次に出てくるスペシャルゲスト。
僕が好きなのがスタートレックのウィリアム・シャトナーがバーで銃撃されるヤツ。撃ち返したあと不敵に笑いながらワインを飲むと突然苦しみだしてバタンといってしまうんですね。

こういうのが毎回違うゲストキャラで行われるんですが、この人達も本編とは無関係です。一切出てきません。みなさんオープニングで死んじゃいますよ…

極めつけがオープニングのラストを飾るサブタイトル。

副題の文字とナレーション、さらには日本語の字幕が3つとも全く違います!
どこまでもふざけた作りですが、徹底していて僕は好きです。

そしてエンディングも必見です!
事件が片付いてエピローグ。ドレビンが上司のエドの肩を叩いて、二人笑いながらストップモーションに切り替わりテロップが流れるんですが…
静止画に見えて実は二人が動きを止めているだけで、そのうちエド役のアラン・ノースの顔が険しくなり、まだかなとばかりにチラチラ周りを気にし始めます。

別の話では、レギュラー陣が静止してる間に逮捕された犯人が手錠を外して逃げようとしたり、ドレビンとエドが静止しているとこに書類を持ってきたノーバーグが周りが止まっていることに気づいて、自分もしなきゃいけないのかなといろいろポーズを決めるなど、一番楽しみなシーンでした。

僕は映画版(裸の銃を持つ男)よりもこっちのほうが面白いと思います。

しょせん笑いがTVサイズ…とか思わないでください…
観たことない人には是非おすすめする作品です。

最後にこの作品、堂本剛くんの“33分探偵”でパク…オマージュされています。
鑑識さんや情報屋とのやり取りを見てて気づいたんですがね。エンディングも疑似ストップモーションですよ。

総合的に思ったのが、ギャグの作りがドリフ…というか、志村けんのコントだなと…そういやレスリー・ニールセンと志村けんって仲良しなんでしたっけ。

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