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スタスキー&ハッチの車・走れ赤い稲妻!

刑事スタスキー&ハッチに登場する車はなんといってもフォード・グラン・トリノ!
スタスキーの愛車です。
そしてハッチの愛車、オンボロのフォード・ギャラクシー。

普段はハッチもスタスキーの車に乗って行動するので、メインは赤いグラン・トリノということになります。
またこの2ドアのトリノがカッコよくて、物語に華を添える存在と言えるでしょう。

今回はスタスキー&ハッチのDVD特典の中でスタッフやキャスト、コレクターたちが語ったスタハチの車についてのお話です。

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スタスキーの赤い稲妻・原音では“白線入りトマト”?

制作のアーロン・スペリングがスタスキー&ハッチをさらに盛り上げるため、赤いボディに白いラインの入ったトリノを用意したんですね。

日本語では赤い稲妻と訳されてますが、およそ覆面捜査官にはふさわしくない目立ちすぎるカラーリング!
みんな驚きです。

スタスキー役のポール・マイケル・グレイザーが最初にそれを見たとき、白線入りトマトと称したことが元で、スタスキーの車は「ストライプド・トマト」と言う名前になったらしいです。
劇中ではハッチが命名していますよ。

制作のウィリアム・ブリンが、むかし緑と白のカマロに乗っていて、それをTVに使いたいと思っていたそうです。
ところが車両部と取り引きしているのがシボレーではなくフォード。

ブリンの希望はカマロのはずがごついトリノがやってきたんです。

カマロはシャープなスタイルで見栄えもよく、いかにも若者向けという感じですよね。
僕もカマロのデザインは大好きでした。
80年代には日本でも大々的にテレビでCMが流れてたしね!

反対にトリノはでかくておっさんの車というイメージが強かった…
ところがですね。スタスキー&ハッチに出てくるトリノはちょっとどころかかなり違うんですよ。

ボディをあり得ないような赤にして、おまけに流れるような白いラインを入れたことで、なんともド派手なトリノが活躍することになったわけです。
さらにタイヤも特大なものと取り替えています!

大柄でもツードアなのでコンパクトにまとまっていて、とにかくカッコいい!
カマロを使いたくてしょうがなかったブリンも納得したようです。

これで並大抵の車には見てくれも負けない・追いつく・ぶっちぎるといった、カーアクションシーンに迫力が出ました。

でも実際はあの車、でかくてカーチェイスなんかには不向きだったようで、運転するグレイザーはぶつける機会があれば壊したかったと話してます。
重すぎて急勾配なんか登れなかったって言うし…

第3シーズンの後半で、追跡を撒かれたスタスキーが工事中の現場に突っ込んで車が大破するというエピソードがあります(日本での放送では最終回)。
そのシーンはスタントマンなんでしょうけど、グレイザー自身がやりたかったんじゃないでしょうか。

ハッチのオンボロ整備不良のフォード・ギャラクシーに比べ、スタスキーのグラン・トリノは常に洗車してるようなピカピカの車。
でも実際には細かい傷やヘコミが無数にあったようです。

車から勢いよく飛び出すときに激しくドアを開けるので、塗装が大きく剥げて何度も塗り直してるようですしね。

車載カメラを取り付けたときのバンパーの傷や、パトライトを乗っけたときの天板のヘコミ、さらにはスタハチが座ったりボンネットを乗り越えたりしたときにへこんだ跡なんかもついてます!

大事にしてる自慢の車にしちゃ、スタさんも無茶しますね。

さて、このスタスキーのトリノに関して面白いエピソードがあります。

放送開始1ヶ月後のある日、フォード車から制作に電話があったそうです。
その内容というのが「店にくる客がスタスキーの車を売ってくれと言うんだが、そりゃ一体全体どんな車なんだ?」というもの。

フォード社も、自分とこの車が真っ赤に塗装されて番組内で走り回ってるなんて想像すらしなかったんでしょう。
話を聞いたフォード社は、早速「赤い稲妻」を1,000台限定で生産し、一般市民にもスタスキーとハッチの気分を味わえるようしたということです。

あのカラー、見たら忘れられません。ファンが多いのも頷けます。

ハギー・ベア役のアントニオ・ファーガスが旅行先のヨーロッパで、ミニクーパーとか、トリノではない自分の車を赤い稲妻のように塗装した人たちの話を聞いたと言っています。
外国でもみんな憧れてたようですねあの車に…いやトリノと言うよりも、赤い稲妻そのものかな。

僕も車の免許取ったときには、友達とスタハチのマネやってましたから。
日本で、ましてや大学生じゃトリノなんて易易と入手できないから、日本車で、できるだけカッコいいのに乗ってね。

僕と同じくらいスタハチファンだった友人が中古の2ドアスカイライン(ケンメリ)を買ったとき、「赤く塗れ!」といったほどですが…実はうちの大学にもいたんですよ、日本車をあのカラーリングにしてる教授が。

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グラントリノ・シリーズを通しての変更点

このトリノ、7500ccV8エンジンを搭載していますが、今の車・特に日本車と比べると運転席周りはスカスカです。
広々しているという言い方をすると聞こえはいいですが、なんとも簡素です!

パワーウインドウにオートロック、シートも電動ですが、豪華さと言うか快適さは感じられない内装です。

そういや最初の頃は運転席、ベンチシートだったんですよね。前列に3人乗ってたシーンもありました。
ああ…ベンチシートってだけでトラックっていうイメージがあるなあ…

でも追跡シーンで急ハンドル切ったとき、助手席のハッチが滑って運転席側に倒れ込んでくるんでバケットシートに変更されました。

実は他にもシリーズを通して細かい変更点があるんですよ。

例えばドアミラー。
パイロット版ではバンパーと同じスチールの簡素なものだったのがその後ボディと同じ赤の電動式に変わりました。

でもたまに旧式で走ってるシーンが混じってたりします。

それと無線ですね。
パイロット版を含め最初はモトローラの無線機だったのが、その後しばらく黒電話の受話器になってます!
そして数話を経てまたモトローラに戻ったりと、いろいろあるようです。

トリノ自体が撮影中に故障したり、また話の上で壊したりもするから予備がいくつもあったんでしょう。

ちなみにこの車、スタスキーのオリジナル車だと思ってたら、パイロット版「邦題:狙われた赤い稲妻」には同じカラーリングのトリノが出てきますよ!
冒頭で、同じ車のスタスキーと間違われて狙われると言う設定なんですが、いやいやいや、こんな車ほかにないでしょ!

いくらパイロット版だったとは言え、ちょっと無茶でしたね。

対象的なハッチのオンボロギャラクシー

さてさて、ハッチのフォード・ギャラクシーは4ドア車。
シリーズを通して見ると登場回数は圧倒的に少ないですが、それでもパイロット版ではグラン・トリノと交代で使われていました。
トリノよりも画面に映る時間は多かったかもしれません!

元々スタスキーとハッチはそれぞれの車を使うといった予定だったのが、ハッチ役のデヴィッド・ソウルがスタスキーは運転、ハッチは捜査と役割を分担して同乗したほうがいいと提案したそうです。

そのためかギャラクシーの活躍はほぼありませんが、シリーズ化されてからも、トリノは全く出てこずにハッチのギャラクシーで捜査にまわるエピソードもあります。
だから一応ハッチの車にも無線は付いてるし、警察の仕事に必要な道具一式は備わっています。

最初の頃は少し濃い目の黄土色だったのが、そのうち基本は黄土色でもパーツによって塗装はメチャメチャ。ドアとノーズ、さらには右と左の色が違うというオンボロぶりを見せました。
もちろんボコボコにへこんで事故車さながら。ナンバープレートも斜めに曲がってますよ。

後部バンパーには「COPS NEED LOVE TOO(警官だって愛されたい)」という手書きのプレートまで付いてます。

警察学校を主席卒のハッチがここまで車に無頓着、というか、ボロボロの車で平気なのか不思議ですが…
彼に言わせると、カッコよくてスピードの出るスタスキーの車は性能はたしかにいいが、色(赤)がダメだとのことです。

…秀才には変人が多いのか…?

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