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刑事コロンボ・策謀の結末って、小池朝雄版は観られないの?

刑事コロンボ旧シリーズの最終回に当たる第45話「策謀の結末」。これの日本語吹き替えが話題になったことがあります。

ファンなら周知のことですが、コロンボの吹き替えは旧作品を担当した小池朝雄氏と、新シリーズ担当の石田太郎氏の2人がいますね。
策謀の結末は旧作なので小池朝雄氏が吹き替えしています。…が!

テレビでのある再放送分から石田太郎氏の吹き替え版にかえられ、それ以来ずっと石田バージョンしか放送されなくなりました。多くの人が小池バージョンを見たいと思っても石田バージョンしか放送されないんです。

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策謀の結末・小池朝雄版を観るには…

さて…小池朝雄氏の吹き替えだったものがわざわざ石田太郎氏で録り直され、しかもDVDにも旧音声が収録されていないというのはどうしてなんでしょう?

小池朝雄版の策謀の結末はもう観られないのか!?と思う人も多いでしょうが…

結論から言うと、今なら観ることはできます。
まあ、つまるところ過去に観られない時期があったということですね。

視聴方法としては、
1. 有料の専門チャンネルなどで放送されるのを待つ
2. ブルーレイ版を観る

と言う選択肢があります。
専門チャンネルだといつ放送されるかわからないので(果たして放送されるかどうかもわからない)、ブルーレイを買うのが一番いい方法かと思います。僕がそうしました。

「刑事コロンボコンプリートブルーレイBOX」には、石田版に加え長らくお目にかかることのなかった幻の「小池版策謀の結末」が入っています。
買うならこれです!

え~参考までに、DVDのほうには小池版は入っていません!

旧作だけを収録したコンプリートBOXという名前で売られているDVDボックスには、策謀の結末の吹き替えは石田太郎と明記されています。
僕は約12年前にこれを買って小池朝雄の吹き替えした策謀の結末が入ってないことにがっかりしました。

しかも、ひところビデオにコロンボシリーズをずっと録画してたのに、策謀の結末に限って録ってなかったんですよ!

で、録画しようと思ったのが石田版になってからのやつなんですが、その頃はまさか音声が替わってるなんて思いませんから。

そのときの話を録画しながら観ていて、「あれぇ?これって石田太郎(の吹き替え)だったっけ???」と思いながらも半信半疑だったんですが、登場人物のひとり、中古車ディーラーの声が確か大泉滉氏だったのに違っていたから「あ!やっぱりこれ、以前観たのと違う!」と確証を持ったのでした。

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なんでわざわざ策謀の結末を吹き替えしなおしたの?

当時はなんでこんなコト(音声の入れ替え)するんだ!と憤慨したものですが、制作局が小池氏の吹き替えによる策謀の結末の音声テープを紛失してしまったようなんですね。
それで録り直したことが石田版旧コロンボの始まりのようです。

新刑事コロンボの声が石田太郎氏になったのを機に、これまでの旧作品も石田氏で録り直そうという試みがあったとも聞きました。
旧版の音声テープを紛失しちゃったものもあることだし、この際すべて録り直ししよう・新刑事コロンボと揃えよう!という考えでのことなら、いやいや、余計なことしてくれなくていいよというのがファンの心理です。

実際「策謀の結末」の他にも「悪の温室」「自縛の紐」の2作品も石田太郎氏の新録版が存在します。
このふたつは小池版の旧音声が紛失していないにもかかわらず録り直ししているので、やはりそのうち全部録り直そうと考えていたんではと思えてしまいますね。

コロンボ役の小池氏がなくなったので新シリーズは石田氏になったのは頷けます。
ただ、小池版を廃してすべて新録に入れ替えるというのは、僕じゃなくても全国のコロンボファンは黙ってませんよ、きっと!

コンプリートブルーレイBOXのように従来の小池版音声と新録石田版音声が両方入ってるんなら、別に文句は言いませんがね。

それにしても、一時期ホントに探しましたよ。
レンタルDVDのパッケージに騙されそうになったり…

セル用のDVDには吹き替え・石田太郎としてあるのに、レンタルショップで並んでいるDVDのジャケットには、吹き替えが小池朝雄となっているんです!
その他の出演者も小池版のときに出てた人達の名前が書いてあるので、これは間違いなかろう、これで小池朝雄版が観られる!と思っていたんですが…

間違いです!

レンタルDVDのジャケットには嘘が書いてあり、実際には石田太郎の吹き替えしたものしか入っていません。

まあそれもそのはずです。当時はまだ紛失したとされる旧版の音声が発見されていなかったので小池版など存在しないんですから。
もし入っていたなら「策謀の結末」が幻の作品と謳われることもありませんし、第一「旧音声が見つかりました!」と騒ぎになっていたはずです。

みつかったとされる旧音声ですが、正しくは紛失したものが見つかったのではなく、家庭用のビデオで録画した旧版が提供され、その音声が放送に耐えられるだけの品質を保持していたから差し替えられたということらしいです。

最後にもう一度いいますが、小池版が観られるのはブルーレイだけです!

あ~でも、むかしのように小池朝雄の策謀の結末を見られる(氏の声で聞ける)ようになってよかった!

ただし僕は、犯人役のクライブ・レビルの声は、小池版の納谷悟朗氏よりも石田版の家弓家正氏のほうがしっくりくると思いますが…

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