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海外ドラマの探偵もの・おすすめするならコレ

探偵ドラマって警察物と同じくかなり多く制作されています。
日本でもヒットしたブルームーン探偵社やレミントン・スティール、チャーリーズ・エンジェルは言わずもがな。
でも今回はそんな当たり前に人気のあるドラマじゃなく、僕が毎回本当に楽しみに観ていた海外ドラマの探偵物で、これは是非おすすめしたいというものを3つ挙げてみました。

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海外ドラマの探偵物・おすすめその1

鬼探偵マニックス(MANNIX)

マイク・コナーズ主演のスタイリッシュな探偵ドラマ。
アメリカでは1960年代後半から70年代中盤まで長らく続いたシリーズです。8シーズンまであったんですね。
「鬼探偵マニックス」とか「マニックス特捜網」という邦題で知られていますが、僕が観てた関西で放送されてたのは「マニックス」だったり「新・マニックス」とかいうシンプルな邦題でしたね。
この番組、ラロ・シフリンのオープニングテーマ曲もカッコ良くて本当に大好きでした。

第1シーズンはロサンゼルスのインターテクトという巨大探偵社というか、犯罪調査会社に所属するジョー・マニックスと、上司のルー・ウィッカーシャム部長の二人がメインキャラでした。
第1話「その名はマニックス」の冒頭では、朝、自宅から出たマニックスがオープンカーに乗って出社。
車の中で髭を剃るとか、コーヒースタンドで一杯飲んでからようやく会社に到着するといった余裕ぶり。重役出勤ですね。
依頼がなければ無給の探偵ではなく企業から給料をもらう調査員といったカンジでした。
そう、会社員なんですよ。
社内もだだっ広い部屋にテレホンオペレーターが大勢いいて、「お早うございます、インターテクトです」と、始終鳴り止まない電話の応対をしていました。
正直この第1シーズンはあまり面白いと感じなかったんですね。

実は僕が最初に見たのはもっと後のシーズンからで、その時はマニックスは独立していて、秘書のペギーといっしょに小さい私立探偵事務所を構えていました。
第2シーズンからこの形態に変更されたようで、いわゆる探偵物の基本に立ち返ったわけですよ。
なんでも第1シーズンは会社員という設定のためかさほど視聴率が上がらなかったんだとか。
部長役のジョゼフ・カンパネラは第1シーズンのみで降板になってしまいましたが、やっぱり探偵ものは小さい事務所で依頼人を待ってる方がしっくりきますね。

探偵と警察(刑事)は仲がよくないという設定がよく見られますが、マニックスに関しては逆でした。
準レギュラーのマルコム警部やアダム警部なんかが警察への協力を要請してくるとか、マニックスがピンチの時は助けに現れるとか、いい協力関係にありました。

マニックスの魅力は、やはり彼がタフなところでしょう。
腕っ節が強くて、犯人とかやくざな連中に囲まれても大抵返り討ちにします。
推理力で事件を解決というよりは行動力で解決する、ハードボイルド探偵ドラマのひとつでした。

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海外ドラマの探偵物・おすすめその2

追跡者ハリー・O(Harry O)

逃亡者のデビッド・ジャンセンが主演で、邦題は「追跡者」あるいは「追跡者ハリー・O」。
まあデビッド・ジャンセンの日本で知られる代表作といえば逃亡者ですから、今度は追う立場になったんで追跡者というのもわかりますが…
第2シーズンまで制作されています。

原題・Harry Oの“O”はオーウェルの頭文字。
でもオープニングナレーション(日本版のみ)では「俺は追跡者、ハリー・オーウェン」って言ってます!

これもオープニングで語られるんですが、ハリーは元サンディエゴ警察の刑事で、現職の時に背中に食らった散弾が手術でも取り出せず、それが元で刑事を辞めたということになっています(僕は観てませんが、もしかしたら日本未放送のパイロット版にその話があるのかもしれません)。

刑事を辞めた後は、まあお定まりのパターンですが、探偵への転職ですよ。
ハリーの場合はそのうち外洋に航海しようと、自分でコツコツ船を作るのを日課にしてるんですね。
探偵業はそれまでの資金・食いぶち稼ぎといったとこでしょうか。
依頼人に対して「1日100ドル。プラス経費」というのがお決まりのセリフでした。

決してオシャレでもカッコ良くもなく、むしろ泥臭い探偵ですが、元ベテラン刑事という風格がにじみ出ているハードボイルドな男でしたね。

脇を固めているのはサンディエゴ警察時代の友人マニー・クインラン警部。
ハリーが探偵になった後も事件解決に協力してくれます。
…が!第1シーズン途中で舞台がサンディエゴからサンタモニカに移ります(なんでも制作予算の関係だったんだそうで…)。
ハリーはサンタモニカに引っ越すというわけですね。
つまりクインラン警部は出てこなくなったというわけで、代わりのレギュラーとしてサンタモニカ警察のトレンチ警部と部下のロバーツ刑事が登場するんですよ。

トレンチ警部はクインラン警部と違って、警察の事件を引っ掻き回す探偵・ハリーを煙たがり、邪魔者扱いします。
探偵と仲の悪い刑事という構図になるわけです。
「またあの男か!」とか「オーウェル君!!」と、第1シーズン中は警部が怒鳴る場面がよくありましたね。
まあ、じきにハリーと警部たち刑事連中の関係も良くなっていくんですがね。

ハリーがサンタモニカに移った後で、旧友のクインラン警部が登場する話があります。
でもその回の冒頭でクインラン警部は殉職してしまうんですよ。
タイトルは「旧友クインラン警部の死」だったかな。
その事件をトレンチ警部が担当し、その頃からか徐々にハリーとの溝が埋まっていくような感がありました。

ハリー・Oで面白かったのが、ハリーに弟子入りしたいと切望するレスター・ホッジスなる大学生が度々登場するということ。
タイトルも「私立探偵志願者レスター・その1」…からその4まで、2シーズンの間に計4回も登場するんですよ。
いや、4回しか登場しない割にはかなり印象に残るキャラでした。

他にも、あんまり目立たなかったけどチャーリーズ・エンジェルのファラ・フォーセットが、(当時の言い方で)スチュワーデスのスーという役で出てました。

ハリー・Oを観てて思ったのが、あまりレギュラーを殺さないアメリカの番組にあって、一度レギュラーを退いたクインラン警部を殉職させるとか、ハリーのオンボロ車の面倒を見ていた黒人の修理工(名前忘れました)が、車に仕掛けられた爆弾の犠牲になるといった「仲間の死」を描いているということ。

泥臭い探偵物なのにこいつはハードボイルドだなあと思わせるドラマでした。

海外ドラマの探偵物・おすすめその3

名探偵バナチェック(BANACEK)

「バナチェック登場」という邦題で知られているようですが、関西エリアでは「名探偵バナチェック」というタイトルでした。
何年かしてテレビ大阪だったかで観たときには名が取れてて「探偵バナチェック」でしたが…

主人公のトーマス・バナチェックは保険会社に雇われた調査員で、盗難や誘拐にあった美術品とか伝統工芸品とかフットボール選手とかにかけられた保険金の10%を成功報酬として受け取る契約をしてるんですね。
殺人事件ではなく盗難(あるいは誘拐・監禁)事件を追うオハナシです。
なので各話の邦題は毎回「消えた〇〇」というタイトルになっていました。
レギュラー出演者としてバナチェックの運転手のジェイ、そしてバナチェックが知恵を借りにいく古書店の店主フェリックスが登場します。

バナチェックを演じるのは特攻野郎Aチームのハンニバル役で日本でも人気の出たジョージ・ペパード。
バナチェックはAチームよりも8年も前に制作されました。

この番組の面白いところは、ポーランド系のバナチェックが容疑者や参考人などの関係者とのやりとりでポーランドの諺を引用するところ。
常にひょうひょうとしていて人をくったような雰囲気があるんですね。
そのへんジョージ・ペパードのキャラクターも加わってるんでしょうか、のちのAチーム・ハンニバルにも共通している部分があります。

この番組、コロンボと同じくNBCミステリームービーシリーズのひとつで90分枠。
本国では月一ペースでしたが第2シーズンまで合計17話が作られています(パイロット版含む)。
でも日本では第2シーズンは未放送なんです。道理で…僕8話くらいしか観たことないですから…

人気がなければすぐに切られてコロコロと入れ替わるミステリームービー枠の中で、結構な人気で第3シーズンの制作も決まっていたバナチェックでしたが、実はジョージ・ペパードのプライベートなゴタゴタのおかげでお流れになったんだとか。
トホホ…それでもせめて第2シーズンまで日本でも放送して欲しかったなあ。

さいごに

以上、僕が好きな探偵物の中でも、もしこれらを知らないんだったら是非一度見て欲しい!というのを紹介しました。

でも…残念ながらこれら3作品は日本版のDVDやブルーレイが存在しません!
でもでも、たとえ英語がわからなくても聞き流しでもいいから観て欲しい作品ではあります。

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