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刑事コロンボ役の声優って何人いるの?

刑事コロンボが日本のテレビ番組に初めて登場したのが1972年。NHKでの放送が最初でした。
その後コロンボは民法での放送やビデオ・DVDなどのメディア、そして有料チャンネルといったところでも見られるようになりました。

最終話となる「殺意のナイトクラブ」までに実に30年以上経っているわけですが、その間に複数の声優がコロンボ警部の声を担当しています。

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コロンボ警部のスタイルを作り上げた初代声優

え〜!コロンボの声ってひとりじゃなかったの?と思う人もいるかも知れませんね。
刑事コロンボの声を担当した声優は、実は3人いるんです。

初代のコロンボ声優は小池朝雄さん。
第1回目の作品である「殺人処方箋」から45話までの、いわゆる“旧シリーズ”でのコロンボ警部の声を担当しています。

僕が子供の頃「うちのかみさんがね…」と言う言葉が流行りました。コロンボのお決まりのセリフのひとつですが、この言葉を最初に口にしたのはもちろん小池朝雄さんです。

他作品に出演するピーター・フォークの吹き替えは他の声優がやってることがあっても、コロンボの声は絶対小池朝雄さんだったんです。

ピーター・フォーク自体も日本じゃコロンボの印象が痛烈だったから、フォークがサントリー・オールドのCMに出たときも「あたしにいただけるのなら、ぜひともサントリー・オールドにしてください」と、小池さんがコロンボ風に声をアテていました。

実はピーター・フォークと小池朝雄さんって、声質は全然似てないんですよね。
なのになぜこの人がコロンボの吹き替えに抜擢されたのか不思議ですが、やはり演技力や味のある話し方が買われてのことでしょう。
見事にコロンボの特徴を捉え、額田やえ子さんの翻訳したセリフに乗っかって、全く違和感なく刑事コロンボのスタイルを確立しました。

つまり、他のコロンボ声優にとってのフォーマットを作り上げたというわけですね。

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新シーズンから担当するコロンボ声優

そして2人目のコロンボ声優が石田太郎さん。
第46話「汚れた超能力」からの吹き替えを担当しています。

どうしてこの回から石田さんにかわったのかと言うと、小池さんがすでに他界していたから。

小池さんの担当していた45話からこの46話までの間って、実に10年以上も経っているんですよ。
なので46話からは、日本では「新・刑事コロンボ」として放送されました。

いやー、僕もコロンボの新作が放送されると知ったときはドキドキしたもんです。
一体誰が小池朝雄の作った日本語でのコロンボのイメージを受け継ぐのかってね。

汚れた超能力で十数年ぶりのコロンボの登場シーンを観たときには、思わず「ヒヒヒヒヒ」と笑ってしまいました。
まさにコロンボだったから!

ピーター・フォーク自身がこの十数年の間に適当に歳をとってたんで、石田さんの声や喋り方が全く違和感なかったわけですよ!
そう、喋り方なんかとくに小池朝雄を意識したものになってて一安心しました。

それから石田太郎さんは、最後の話となる69話・殺意のナイトクラブまでの、新シリーズ24作品でコロンボ警部の声を担当されました。

テレビ以外で吹き替えを担当するコロンボ声優

さて、3人目のコロンボ役声優は銀河万丈さんです。
テレビでしか刑事コロンボを観たことがないという人には「へっ?」という感じでしょう。

銀河さんはビデオやDVDなど、メディアでのコロンボを担当されてたんですね。

近年では映画なんかの吹き替えも、テレビ放送版・ビデオ(DVD)版・飛行機の機内上映版と複数あったりしますからね。

でも銀河さんの場合、テレビ放送時にカットされていた部分の追加収録で、すでにお亡くなりで本人での収録が不可能だった小池朝雄さんのかわりに追加音声を担当されていたわけです。

DVDやブルーレイで完全版を観ると、ところどころコロンボの声が銀河万丈さんに変わるところがあります。

ただし、本編まるごと銀河さんがコロンボの吹き替えをやってる話が3本あります。

新・刑事コロンボのラスト3作品
▪ 復習を抱いて眠れ
▪ 奪われた旋律
▪ 殺意のナイトクラブ

これら3つは日本テレビによる地上波よりも先にWOWOWで放送されてたんですが、声優も新たにと言うところでしょうか、追加録音でおなじみの銀河万丈さんをコロンボ役として起用したんですね。

日テレ版の方では石田さんの吹き替えですからね。
ブルーレイBOXや有料チャンネルじゃないと知り得ないことです。

 

さてさて、先にも書いたようにピーター・フォークの声と小池朝雄氏の声質は全く違います。
でもあの風貌には小池さんの声と喋り方がピッタリ合うんですよね!

なので小池さんが亡くなった後に吹き替えを担当された方たちも、ピーター・フォークではなく“小池朝雄”の声に合わせて選ばれたということなんですよ。

小池朝雄の作った日本での刑事コロンボ像のイメージを壊さないように石田さんも銀河さんも話し方なんかを合わせた演技をされてますね。

1970年代に刑事コロンボを観た僕にとっては、コロンボの声=小池朝雄なんですよ。
なのでもし、完全版が観られる今の時代に小池さんが生きていたら、ぜひとも追加録音も自身にやってもらいたかったですし、新シリーズも引き続きやってほしかったと思います。まあ、絶対そうなってたでしょうが…

そういやコロンボって、ものまねする人はなんかもっさりした喋り方しますよね。
「うちのかみさんがね〜」とか、「あの〜すいませ〜ん」とか…

でも小池朝雄のコロンボって、決してもっさりした喋り方じゃないんですよ。
もっと俊敏です。

どちらかと言うと石田太郎さんのコロンボがゆったり・もっさりした喋り方ですが、あれは歳とってるから逆にあってるんですよね。

…ああ、それ思うとほんとに歳とってからのコロンボを小池さんがアテてるとこも観たかった(聞きたかった)なあ…

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