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ブルーサンダーはTVドラマに不向きだった?

TVシリーズのブルーサンダーと言うと、1983年にロイ・シャイダー主演で制作された映画が元になっているとわかるハズ。
こちらTV版は翌年84年に制作ましたが、実に11回という短命に終わってしまいました。

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TVドラマ・ブルーサンダーとは

日本での放送は、平日午後8時からやっていた「5夜連続シリーズ スーパーTV」の中での1~5話までが初めてです。
まずはこの帯番組で連日5回に渡って特集し、その後毎週火曜の午後9時から残り6回を放送しました。

情報特集番組だったスーパーTVの新聞テレビ欄に「これがブルーサンダーだ!」なんてサブタイトルが付いてたから、当時僕は映画で使われたブルーサンダーの機体やそのモデルになったヘリなんかの特集かと思ってました。

実際観てみて「ドラマやん!」と、紛らわしいタイトルにムッとしたもんです。
今思うと、なんであんな番組でドラマなんかやったのか不思議ですが…

まあそれは置いといて。
今さら説明の必要もないですが、ブルーサンダーとは超高性能コンピューターを装備したヘリコプターの名前です…

元は映画で使われていたものを制作のコロンビアが買い取ってテレビに使用しているので、デザインはそのまんまです。
フランスの航空機メーカー“アエロスパシアル社”のガゼルを元に、今まで見たことのないものにしようということで改めてデザインされています。

モデルとなったガゼルも含めほとんどのヘリコプターのコクピットが丸い風防なのに対し、ブルーサンダーは多面体の角ばったものになっていて、頭でっかちのアパッチといった感じ!でもそこがいかにも最新鋭の軍用(攻撃)ヘリと言った趣がありますね!
メインローターのブレードも3枚と、特徴的でした。

装備や機能も当時としてはあり得ないものと思われていたのに、数年先を見据えて考案したものらしく、現在ではほぼ同等のものが実現しているようです。
第1話でデモンストレーションを行いますが、機体の先端についている20mmガのトリングガンや操縦者の視線に追尾する照準、高感度マイク、壁に遮られていても体温などの熱源を感知できるサーモグラフカメラなどを備えています。

装甲は防弾、ターボを使って時速320kmで飛行し、ウィスパーモードを使用することでヘリ独特の騒がしいローター音もおさえることができます。
バラバラバラと言う音からヒュンヒュンヒュンとほぼ風をきる音に切り替えて、静かにスーッとビルの高層階に浮上してくるところなんか鳥肌モンでした!

ただ、ロサンゼルス警察所属のヘリなので、武器はガトリングガンのみ。ミサイルやロケット砲なんてありません。
しかもむやみに発砲できずにまずは警告、然る後に威嚇射撃といった手順をふまないといけません。

そこのところが少しもどかしいと言うか、せっかくのアクションシーンの面白みが半減する要因ではありました。

ブルーサンダーに対抗する機体もそんなに出なかったし。

11回で打ち切りになったのにはこうしたことが起因してるのかも…

ブルーサンダーはロサンゼルス警察の航空部に属していますが、この班(ブルーサンダーチーム)には、TV版のオリジナルのローリングサンダーという地上班もあります。

ローリングサンダーはブルーサンダーを支援する大型の装甲トラック。
やはり高性能のコンピューターを装備していて、ブルーサンダーの武器供給や燃料補給、地上からの探索等を行います。
ブルーサンダーのメインローターがいかれたとき、合流して修理する場面があったから、予備のローターブレードも積んでるんでしょうね。

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TV版・ブルーサンダーの登場人物

レギュラーメンバーも6人と、決して地味じゃなかったです。

ブルーサンダーを操縦するのはフランク・チェイニー
押しが強く、上司ともしょっちゅうやりあってましたね。
あるエピソードで犯人が「ただの警官だ」と言ってたわりには、チェイニーは警部補です。

チェイニーと組んでブルーサンダーに搭乗し、コンピューターの操作をするのがクリント・ワンダーラブ(クリントン・C・ワンダーラブ)、通称チビスケ。
映画版でロイ・シャイダー演じるフランク・マーフィーが、相棒のライマングッドに対して蔑称を使ってますが、TV版でも同じように相棒を馬鹿にした言い方をしていますよ。

あるエピソードで「僕はチビスケじゃない!」と彼が怒ったので、以降チェイニーはワンダーラブと呼ぶようになりますが。

地上班ローリングサンダーにも2人。
リチャード・バタウスキー、通称スキーと、ライマン “ババ ” ケルシー、通称ババ。
演じる当人たちも元フットボールプレイヤーのディック・バトカス(スキー)とババ・スミス(ババ)で、物語の中でも元アメフト選手という設定でした。

この2人の名前、リチャード・バタウスキーとライマン・ケルシーは映画版の相棒リチャード・ライマングッドをそれぞれ分けたようなネーミングになってますね。

彼らの直属の上司がエド・ブラドック警部
無茶ばかりするチェイニーと口論したり、しょっちゅう怒鳴ってる印象しかありません…まあ、話数も少ないから余計そう思うんでしょうね。

そしてオープニングのタイトルクレジットには出てきませんが、もうひとりのレギュラーが無線オペレーターのJ.Jダグラス。出演者で唯一の女性です。
なんかこの人もね、朝イチに「ブルーサンダー、飛んでくる鳥に注意してください」というセリフしか言ってないような、そんなイメージですよ…

キャラクターはそれぞれ面白かったと思うんですよ。ブルーサンダー自体もカッコいいし。

ただ、登場人物はよくても肝心のブルーサンダーの機体性能が番組内で活かせなかったのかもしれません…これでテロリスト相手に派手な銃撃戦とかあったらもっと人気出てたんでしょうが。

警察だから遠慮勝ちの消化不良っぽい設定がマズかったとも思えますが、それに加えて裏番組に同じヘリコプターもののエアーウルフが入ってたことが一番の敗因だと、僕は思います。
あっちはアクションがド派手ですからね…

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